SACRED PLACE OF THE MUSIC Shinjuku Kabukicho

音楽の聖地「新宿・歌舞伎町」~ そう呼ばれてきた1970〜80年代の歌舞伎町は、街中に音楽が溢れていました。
GS,ロック、ディスコ、そして演歌の殿堂「新宿コマ劇場」。その新宿コマ劇場が2008年に52年の歳月を経て閉館、そこに2015年新たに建設されたのが、新宿東宝ビルです。
かつての”古き良き“歌舞伎町の姿を「あの頃はよかった」と思い浮かべる方々も多いですが、今でも、この街にはたくさんのライブハウスが息づき、独自の個性で音楽シーンを盛り上げています。

2014年には歌舞伎町の音楽シーンは更なる進化を遂げるべく、初の街中ブロックパーティ「CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL」というロックとEDM(エレクトリックダンスミュージック)の祭典が開催されるなど、その変化に目が離せません。そんな歌舞伎町ではありますが、かつてと今も歌舞伎町の音楽シーンを牽引するライブハウス「Loft」の席亭・平野悠氏に、歌舞伎町の音楽シーンの変遷を解説していただきました。

〈演歌とジャズとGSが共存する街〉
60年代の新宿、特に歌舞伎町周辺はジャズ文化を中心とした「音楽の聖地」だった。まだ若者が自前のステレオセットや、一枚2000円もする輸入盤レコードを買えず(当時の大学卒の給与は3万円程度)、録音機は高く、ウォークマンなんかない時代でした。私たちはいい音や名盤レコードを求めて新宿のジャズ喫茶に通ったものです。街中には当時流行りの歌声喫茶や「木馬」「ポニー」などの老舗ジャズ喫茶が沢山点在、一杯の苦いコーヒーを注文して長時間粘り、自分がリクエストした曲がかかるのをひたすら待ち、おしゃべり禁止の狭い空間で大音響を聴きながら文庫本を読むのが当時の若者のスタイル。ジャズ以外では、天下ご免の演歌の殿堂「新宿コマ劇場」では、日本固有の文化、北島三郎、吉幾三さんを初めとする数々の歌謡ショーが開催され、GSの古き名門「ACB」や「ラ・セーヌ」では、タイガースやドリフターズ等が毎日ライブをしていました。

〈若者=ロックの時代に〉
50年代に始まった新しい音楽「ロック」は60年代のビートルズで新たな幕を開けました。今でこそ教科書にも載るビートルズですが、文化の黒船と言われたビートルズが日本のシーンに与えた影響は絶大だった。ビートルズに影響を受けたGS(グループサウンズ)が一大ブームとなるが、まだ日本ではロックバンドが市民権を獲得しておらず、ギターを持っただけで不良と揶揄される時代でした。70年代に入るとロックカルチャーが花開き「ローリングストーン」「イエローサブマリン」などのロックDJバーは夜遊びの好きな若者をターゲットに深夜まで営業し「若者=ロック」全盛の時代に入りました。そして何度かのライブハウスブームを経て本格的ライブハウス「新宿ルイード」(72年オープン)、「新宿ロフト」(76年新宿西口にオープン、95年歌舞伎町に移転)が出現、90年代のバンドブームを牽引しました。また、70年代から80年代の新宿はディスコ全盛期で、歌舞伎町の「アップルハウス」「ニューヨーク・ニューヨーク」などいくつものディスコでは夜な夜な若者達が踊り明かしたものです。

若者たちが朝まで踊り明かした「ニューヨーク・ニューヨーク」
(提供:株式会社ヒューマックス)

〈時代と共に変化する歌舞伎町〉
東洋一の歓楽街、眠らない街・歌舞伎町はわずか数百メートル四方の区域に数千の飲食店や遊技場、映画館、ライブハウスとありとあらゆる施設が密集していて世にも不思議な空間です。
歌舞伎町は「不夜城」とも呼ばれ、とても渋谷や下北沢の様に若者のおしゃれな街というイメージではないのですが、ジャズ喫茶やディスコの隣に風俗店があったり、飲食店とホステス嬢向けの洋品店が仲良く並び、それがごく当たり前の光景として存在していた。しかし2000年代に入ると多くの風俗店が摘発され、聖も俗も含めあらゆる文化が共存していた歌舞伎町は徐々その姿に変えつつある気がします。

2008年に閉館した新宿コマ劇場。「演歌の殿堂」と呼ばれたが、それはレギュラーで2000人というキャパを埋めることができるコンテンツとして、北島三郎や氷川きよしが重宝されたという面もある。2005年には、Queenのロックミュージカルを招聘するなど”生モノ“の模索もあった。
北島三郎の公演を最後にコマ劇場が52年の歴史を閉じ、さらには2014年末、日本最大といわれたスクリーンを誇った新宿ミラノ座の閉店、そしてコマ劇跡地に都内最大のシネコン「TOHOシネマズ 新宿」がオープンと、2020年の東京オリンピックに向けて歌舞伎町は劇的な変化を迎える時代に入ったのかもしれませんね。


新宿 FACE
[電話]03-3200-1300
[HP]http://shinjuku-face.com/
[住所]歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン 新宿歌舞伎町7F
格闘技の大会やコンサート・演劇など、さまざまなイベントが開催されるエンターテイメントスペースです。

Shinjuku Live Space MARZ
[電話]03-3202-8248
[HP]http://www.marz.jp/
[住所]歌舞伎町2-45-1 [営業]14:00-22:00
オールジャンルの良質な音楽を提供。吹き抜け2フロア構造の店内は開放感があり、音響、照明システムにも定評があります。

新宿 BLAZE
[電話]03-5155-5990
[HP]http://shinjuku-face.com/
[住所]歌舞伎町1-21-7新宿アネックス B2F
歌舞伎町のど真ん中にアイドルの聖地、ライブハウス新宿ブレイズ。
SCHEDULE;http://shinjuku-blaze.com/schedule

新宿 RUIDO K4
[電話]03-5292-5125
[HP]http://www.ruido.org/k4/
[住所]歌舞伎町1-2-13 新光ビルB2F [営業]13:00-22:00
PAミキサーにはデジタル卓、照明はミラームービング、LED Barなど、充実した機材を設置。

新宿 Motion
[電話]03-6825-5858
[HP]http://motion-web.jp/
[住所]歌舞伎町2-45-2 新宿 ジャストビル5F [営業]18:00-23:30
キャパ120人の新しい音楽を届ける場所です。お気軽に遊びに来てください!

Live House Marble
[電話]03-5272-3558
[HP]http://marble-web.jp/top.html
[住所]歌舞伎町2-45-2 新宿ジャストビルB1F [営業]14:00-22:00
音楽、お笑い、アートなど、様々な自由な表現が集う非日常的な場所。

新宿 LOFT
[電話]03-5272-0382
[HP]http://www.loft-prj.co.jp/
[住所]歌舞伎町1-12-9 タテハナビルB2
1976年より新宿でロックシーンを見続けてきた老舗ライブハウス。

LOFT PLUS ONE
[電話]03-3205-6864
[HP]http://www.loft-prj.co.jp/
[住所]歌舞伎町1-14-7林ビルB2
1995年、日本最初のトークライブハウスとしてオープン。

Naked Loft
[電話]03-3205-1556
[HP]http://www.loft-prj.co.jp/
[住所]百人町1-5-1百人町ビル1階
オープンなカフェスタイルで毎晩「トーク&ミュージック」をお届けする想像空間。



 平野 悠
 ロフト席亭、株式会社ロフトプロジェクト代表


1944年8月10日、東京に生まれ。
「株式会社ロフトプロジェクト」代表取締役、またの名を「ロフト席亭」。71年、ジャズ喫茶「烏山ロフト」をオープン以降、東京になくなってしまったロック・フォーク系のライブハウスを開業。73年「西荻窪ロフト」、74年「荻窪ロフト」、75年「下北沢ロフト」、76年「新宿ロフト」、80年「自由ヶ丘ロフト」を次々にオープンさせたほか、77年にレコードレーベル「ビクター/ロフトレーベル」、94年にプロダクション「ピンクムーン」、95年にレコード店「タイガーホール」を立ち上げる。
82年「新宿ロフト」だけを残し、無期限の海外放浪に出る。5年間にわたるバックパッカー生活(100ヵ国制覇)を経て、92年に帰国。91年、「下北シェルター」をオープン。94年、バンドマン100人を集めた「新宿ロフト」立ち退き訴訟イベント「KEEP the LOFT~ででで出てけってよ~」を日比谷野外音楽堂で開催。95年、立ち退き裁判和解成立。同年7月、世界初のトークライブハウス「ロフトプラスワン」をオープン。97年、日本武道館にて「新宿ロフト」のオープン20周年記念イベント「ROCK OF AGES
1997」を開催。近年では、04年に「ネイキッドロフト」、07年に「阿佐ヶ谷ロフトA」、14年に「ロフトプラスワンウエスト」とトークライブハウスを次々とオープンさせている。



新宿ロフトには約500人収容のライブフロアのほかに、ウェイティングとリラクゼーションを兼ねたパブスタイルのコミュニケーションスペース(約100人収容)を設けました。
このスペースではジャンルにこだわらないノーチャージライブやDJプレイはもちろん、ファッションショー、ヘアカットショー等、あらゆる表現者に空間を提供していき、プライベートパーティーにも対応していきます。目的のバンドを観に来た人達にもライブ終了後にはゆっくりお酒を飲みながら、新たな音楽との出会い、新たな人との出会いを提供していきます。自由で新しいコミュニケーションを創れる場所、それが「ROCKIN' COMMUNICATION新宿LOFT」です。