約50m四方のエリアに270軒ほどの飲み屋が密集する新宿ゴールデン街俯瞰。最近では、新宿ゴールデン街も世代交代が進み新たに若い人たちが店舗を借りて経営する”今風”のお店も増えた。
歌舞伎町1丁目1番地、花園神社に隣接するこの50m四方の小さな一角は、戦後新宿駅東口にあった闇市(和田組マーケット)が起こりである。 1950年頃、新宿駅前の闇市が撤去された際、そこで生活していた人たちが、当時都電沿いの土地あったこの場所が代替地として用意され、移転してきたことがはじまり。 その中の多くの店が飲食店の名目で違法な売春店として軒を連ね、当時この地区は『青線』と呼ばれていた。 売春防止法施行(1958年)後、飲み屋街として街の形態は変「ゴールデン街」と呼ぶようになった。 昭和39年東京オリンピックの前には治安対策の一環で街ごと消えそうになった時もあったそうだが、ここを愛する文化人やジャーナリストも多く、そうした『外圧』によって守られ、 今でも、街の外見的な姿を変えることなく、古き良き昭和の雰囲気を醸す場所として生き続いている。
轍を踏んで楽しむ、がこの街の流儀。

『自分のヒューマンスケールごとに安息の場があっちこっちにあって、いいママさん、いいマスターを見つけては仲良くなる。それがこの街の楽しみ方』というのは、今も昔も変わらない。
最近は、すっかり観光客も増え、はじめてのお客さんも増えたようだ。だが、知っといてほしいのは、この街はそもそも『観光地』ではない。 楽しむ、仲良くなる以前に、お互いがまずは嫌な思いをしないからはじまる大事な「轍」(てつ)があるということだ。今回はこのことを、民藝酒房「SUZUBAR」中島さんに語ってもらいました。

「犬も歩けばBARにあたる」ゴールデン街「轍」9箇条

細かくて面倒くさい話をしよう。客が何故これ程までに気を使わなくてはいけないのか?と思わせる程の話を。たかが数年程しか営業していない若い店主の戯れ言に耳を傾けて頂けるのであれば、 このページは貴方がレトロなネオンが怪しくひしめくこの街を愉しむコツを覚えて頂けるであろう。前置きが固くなったが私は単純に、「初めてこの街に足を踏み入れる際の話」をしたいだけなのだ。 要はどの様に立振る舞えば良いのか?という話だ。

1、最初の店は直感で選ぶべし。
→インターネットで【ゴールデン街おすすめ】などの検索結果もご参考に。

2、二人で行動すべし。
→ゴールデン街の店はどこも狭い。
大人数だと入れる店も限られる。

3、「いいですか?」と声を掛けてから席に着く。
→いきなり席に座られてもこちらも困る。
当たり前の一言だがこれが重要。

4、飲み物は何があるのか聞き、速やかに注文すべし。
→多少まごついても良いが、何を頼めば良いか分からずに隣の客につられて同じ物を頼むのは愚策である。
口に合わない酒を飲んでいる時間ほど無駄なものは無い。

5、なぜゴールデン街に飲みに来たのか、何件目なのか、誰の紹介か、など一通り話すべし。
→店主も人間である。誰しも初対面は構える。
勿論こちらからも声はかけるが、貴方が何者なのかを早々に明かして頂けると打ち解けるのも早いであろう。

6、初めての店で深酒を避けるべし。
→酔って楽しくなるのは良い事だが、楽しくなり過ぎていると気付いた時には時すでに遅し、既に深酒している証拠。
その楽しさを店主に伝え、次また来ると胸に誓おう。

7、次の店は店主か常連に聞くべし。
→まだ余裕があるのなら、是非ともはしご酒をすべし。
会話が進む頃には店主も横にたまたま座っていたその店の常連も貴方の好みを分かってくれるだろう。

8、長居は無用、満席時は席を譲り合うべし。
→満席になるという事は、それだけ愛されている店だという事。独り占めなどというのは偏愛である。
店は一人で愛するものではなく、皆で愛すもの。

9、【!最新!】歩きたばこはするべからず。
→この街では2016年に火災があった。原因はポイ捨てではないが、用心に越した事はない。
この街はほぼ全てが木造である。「火」をつけるのは「好奇心」だけにしておこう。
というか、そもそも新宿区では歩きたばこは条例で禁止されている。ついでにゴミのポイ捨てと立小便も辞めて頂こう。


という訳で、以上の事柄を少しでも心に留めて頂けると敷居も下がるだろう。
ゴールデン街はかれこれ60年程前から存在する町だそうだ。国に歴史があるように、街にも歴史があり、その街に在る店を人にも歴史があるという事。

「事実は小説より奇なり」という言葉があるように、この街で起こってきた事、そしてこれから起こる事はどんなフィクションよりも生々しく、そしてエキサイティングなのだろう。そんな奇怪で妖艶な街の当事者になって頂きたく、少しでもそのキッカケを作れるならと今回も筆を取らせて頂いた。

毎晩この街の何処かしらっでドラマが起こっていると想像すると、何気ない日常にも何かアドレナリンが分泌される様な気配に迫られる事がある。折角だからそのドラマを野次馬出来るのであればそれに越した事はない。だから私は店をやっている。貴方がこの街で起こるドラマの当事者になっても良いし、勿論野次馬でも良い。
60年前から変わらない熱量と、日々移ろい行く喧騒が溢れている町は世界を見渡しても少ないだろうから。そんな街にドラマが起こらないはずが無い。
民藝酒房SUZUBAR店長 中島 大渡

民藝酒房 SUZUBAR
新宿ゴールデン街 G1通り

[電話] 03-5272-6100
[住所] 歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街 G1通り 1F
[営業] 20:00~翌3:00(年中無休)

ゴールデン街では珍しい本格的なバー。季節のフルーツを使ったカクテルなどもお楽しみ頂けます。
ステンドグラスの灯火の中で、一杯如何ですか?

チャージ:1000円(はじめてのお客様はノーチャージ)、ビール、ハイボール700円~、カクテル800円~



Barダーリン&スナックハニー / まねき通り
[住] 歌舞伎町1-1-5 1F
[電] 090-3803-9155
[営] 20:00~翌5:00
[休] 不定休
新宿ゴールデン街まねき通りにある、一見さんも入りやすいショットバーです。 2Fハニーはボトルキープもできます。オーナーが現役俳優なので映画監督や俳優の来店もしばしば。アメリカの超有名監督が来店したことでも有名!
8席 / チャージ800円 ドリンク500円~
Bar†ジュール / まねき通り
[住] 歌舞伎町1-1-5 1F
[電] 03-3651-8886
[営] 20:00~Last
[休] 不定休
新生Bar†ジュールのコンセプトは廃墟Bar。カウンターだけの可愛いお店にこだわりを詰め込みました。演劇、少年装、ゴシック、シャンデリア etc. まだまだ変化していく新生Bar†ジュールに、是非遊びにいらして下さい。
◎charge \1,000~ Drink \800~
Lounge & event space KRISHUNA(クリシュナ)
[住] 歌舞伎町1-1-5 パレスビル202
[電] 03-5287-2561
[営] 19:00~5:00am(L.O.4:30)
[休] 年中無休
オリエンタルなムードにモロッコでオーダーメイドされたクッションやランプのある広々空間。団体も入れます。ドリンクやフードも充実、毎週火曜日はベリーダンスのショーも実施。
テーブル席:30席、カウンター:15席、チャージ:\500~、ドリンク\300~

BRIAN BAR G(ブライアンバー) / 花園一番街
[住] 歌舞伎町1-1-8
[電] 03-3209-3255
[営] 17:00~6:00am
[休] 年中無休
とても楽しい場所です。とても笑顔になれる場所です。待ってます。
T.C. 1,000円、1 drink 700円~
MISO SOUP(みそスープ) / 花園一番街
[住] 歌舞伎町1-1-8
[電] 03-3209-3255
[営] 21:00~5:00am
[休] 年中無休
毎日女の子が作る日替わりのみそ汁&おにぎり。ゴールデン街にあまり馴染みがない方でも入りやすいお店です。定期的にご当地イベントも開催中!ぜひ遊びにいらしてください。
ビストロ pavo(パボ)
[住] 歌舞伎町1-1-5 パレスビル1-C
[電] 03-6273-8282
[営] 17:00~L.O.1:00am
[休] 日曜日
コスパ抜群の創作ビストロ。巣瓦シェフの約15種類の日替わり、出来立ての小皿料理が、約300~500円で楽しめます。日替わりパスタやリゾットは800円から。
カフェ&バー .red / 花園五番街
[住] 歌舞伎町1-1-6
[電] 03-3209-3255
[営] 17:00~5:00am
[休] 年中無休
コーヒーとホットドッグがメインです。コーヒーを使ったカクテルやホットドッグに合うコーラもオススメです! 日の入り前の17時から朝までやってます。ゴールデン街を楽しむ前の腹ごしらえや、飲み疲れて落ち着きたい方、是非一度お立ち寄りください。 吹き抜けの上階には美術展示もあり、ソファーでゆっくりくつろげます。
12席、ロフト2~3席、チャージ800円、コーヒー700円~、ホットドッグ600円(プレーン)