警視庁は、令和6年12月13日から令和7年1月5日までの間、延べ23万人の警察官を動員し、全庁を挙げて都内全域で年末年始の特別警戒を実施しています。
年末年始における都民の生活の安全と平穏を守るため、また、特に人の流入出量の多い「盛り場」では、盛り場地区特有の被害を防止するために、環境浄化のための対策に力を入れています。
これを受け、一斉警戒を発令した20日(金)には、緒方禎己警視総監が歌舞伎町を視察しました。
緒方総監は繁華街の巡視に先立ち、売春の客待ちが問題となっている大久保公園周辺を視察後、午後5時ごろ、歌舞伎町交番に到着、最初に交番勤務の警察官らに街頭犯罪への警戒の徹底を指示、その後、新宿警察署・国府田(こうだ)剛署長の案内で、新宿警察署警察官、および管内の警察協議会、防犯協会、歌舞伎町商店街振興組合ほか地域ボランティアとともに約150名で歌舞伎町内を巡視しました。巡視は歌舞伎町交番からシネシティ広場、劇場通り一番街、ゴジラロード、新宿東宝ビル東面側から回って交番に戻るコースでした。
緒方禎己警視総監(コメント)
年末年始特別警戒中のところ、本日「一斉警戒」を発令し、地域の防犯ボランティア団体等の皆様と日本屈指の繁華街である新宿歌舞伎町地区を巡視いたしました。
また、巡視に先立ち、昨今売春目的の客待ちで問題となっている、大久保公園周辺を視察いたしました。新宿歌舞伎町地区では、少年を取り巻く環境が大きく変化しており、少年の被害防止に向けた決意を新たにしたところであります。
年末年始には街頭犯罪の増加や盛り場環境の悪化、重大交通事故の発生等が懸念されます。
警視庁といたしましては、今後も、各種犯罪の防圧検挙に努めるとともに、悪質な客引きやぼったくりのほか、売春目的の客待ち行為者の取締り等、歌舞伎町をはじめとする繁華街の環境浄化対策や重大交通事故防止対策等を推進し、都民の皆様が平穏のうちに明るい新年を迎えられますよう、引き続き、首都東京の治安確保に全力を尽くしてまいります。